ブログ│宗教法人 稱念寺

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住職法話7月「死の縁」

私たちは明日をも知れない日々とは思わないでしょう。明日も生きていると思っております。

しかしこの災禍の中、新型コロナウイルスに罹られ、今まで元気だった方が急に亡くなられることもあります。

近所のお寺のお檀家さんで、80代の男性がコロナウイルスに罹ったそうです。もしもの事がありましたら、よろしくお願いしますと、か細い声でお寺に連絡を入れて入院なされました。

それから1ヶ月程が経ち、回復され元気になられたそうです。ご自宅にお参りに行かれた時に、「おっさん本当にコロナに罹った時にもう命がないものかと思っておりました、しかし、このように元気にならせて頂いて本当に有難いことです。」

「あの時はどうなることか心配でしたが、無事に退院できてよかったですね」

「はい。皆さんのおかげでこうして無事に生かされました。いつもよりお念仏の数も増えました。有難い事です。もうこれでマスク無しにどこでも出かけることができます。ハハハ」

「抗体ができ、怖いものなしですね」と、このような会話をなされたそうです。

 

法然上人のお弟子であり、浄土宗二祖聖光(しょうこう)上人のお言葉に「人の命というのは儚いものであるから、出る息が入る息を待たずに死ぬ事もあり、入る息が出る息を待たずに死を迎える事もある。だからこそ普段から阿弥陀様に救いを求めて南無阿弥陀仏と申すのだ」とおっしゃっております。

「死」はいつわが身に襲ってくるか誰もわかりません。しかし、誰もが死から逃げることはできないのです。

「死」とは悲しく辛い事です。しかしよくよく考えたならば「死」そのものが悲しく辛い事ではなく、「死」によっての別れが悲しく辛いということではないでしょうか。二度と亡き人と会えない寂しさが「死」に対しての辛さを表しています。

浄土宗のみ教えは、お念仏をお唱えすることにより、必ずどんな人でも西方極楽浄土に阿弥陀様は連れて行ってくださいます。いつ「死」の縁が来ても、阿弥陀様に救いを求めて、南無阿弥陀仏とお念仏をお唱えしていれば、極楽浄土で再会できるのであります。

亡くなっても再会の地が約束されている、そのことこそが、怖いものなしではないでしょうか。合掌

 

7月掲示伝道

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蓮が咲きました

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今年は華芽がたくさんついていて、楽しみです。

住職法話6月「三宝」

新型コロナウイルス感染症の対策として、

1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、
2.密集場所(多くの人が密集している)、
3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
という3つの条件が同時に重なる場では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。感染拡大を防止するためにはこの「三密(サンミツ)」は避けるべきものですが、一方、仏教では大切にして頂きたいのが「三宝(サンボウ)」です。三つの宝とは、「仏」「法」「僧」の三つであります。

仏様とは「明るい」阿弥陀如来様は金色であり、無量光という別名がある様に、どんな所にいる者でもお慈悲の光明に照らされている。ただ、我が名(南無阿弥陀仏)を呼ぶ者だけを照らして下さるのです。

次に、法とは「正しい」世の中の法律は時代と共に変化するが、仏のみ教えは永遠に変わることがない、だから正しいのでございます。

僧とは「仲良く」僧侶を和合衆(ワゴウシュウ)と申しまして、集団生活し、修行をします。仲たがいしておりましたら、修行ができません。気が合う合わないという感情抜きに生活を共にするのです。ですから、三宝とは「明るく・正しく・仲良く」この三つを大切にしていく事であります。家庭に置き換えるならば、明るい家庭は、お互いに意見を言い合い、悩みを打明け、相談するので、正しい家庭になる。そして、正しさの中に平和がおとずれるので仲良くなる。仲良い家庭は明るく会話する。すべてが連鎖をおこし、繋がっていきます。温もりのある家庭環境や、いがみ合いを無くす世の中になってもらいたいものです。

ネット社会では安易に誹謗中傷が匿名で行われます。意見を伝えることは大切ですが、そこには思いやりのある言葉で話し、顔がみえないからこそ、相手に思いを寄せていきましょう。合掌

 

 

6月掲示伝道

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あべのハルカス ライトアート

5月22日から、あべのハルカスでは、ライトアートがまた展開されました。

閉塞感のある中で、少しでも明るく笑顔になれるようにと。

自坊から見える、あべのハルカス。3月のライトアートと合わせて、ウオーキング中に撮りました写真を掲載します。

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3月18日

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3月19日

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3月31日

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5月23日

県外ナンバー嫌がらせ

コロナウイルスの影響で、県外ナンバーの車に嫌がらせ行為があるという事をニュースで知りました。昨日、広島ナンバープレートの横に大阪在住者とステッカーが貼られていました。

また、和歌山県では、県外ナンバー車に、県内に住んでいる確認書を交付するようになったそうです。仕事関係で県境をまたぐドライバーもいるはずです。嫌がらせは断じて許せない行為です。他者を認め、人間は共に生きている存在なのですから。

 

紫陽花が咲き始まりました

境内の紫陽花が咲き始まりました。

少しづつ増やしていき、梅雨入りの声が聞こえる頃には、見頃を迎えることでしょう。

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花の終わり方には色々な表現があります。

さくらは『散る』

椿は『落ちる』

菊は『舞う』

梅は『こぼれる』

牡丹は『崩れる』

薔薇は『枯れる』

紫陽花『しおれる』

では人は?『往く(ゆく)』

「受け止める大地のありて椿落つ」

満開の椿、半開の椿であろうとも、大地は受け止めてくれるます。だからこそ安心して落ちていけるのです。私たちもお念仏をお称えすれば、必ず阿弥陀様の国、西方極楽浄土に往生させて頂ける安心があるのです。ですから、人は『往く」という言葉の表現なのです。

安心の表示

自坊から徒歩10分で、通天閣の見える場所に到着いたします。

新型コロナウイルス感染状況を示すライトアップが11日から始まり、その時は黄色であり、14日夜、初めて緑色になりました。

両日ともウオーキングの途中に思わず、歩道橋から写真を撮りました。

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5月掲示伝道

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