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日別アーカイブ: 2021年6月2日

住職法話6月「人生は車である」

人生を色々な事に喩えることがありますが。その1つに車に喩えることができます。

この人生の車は、運転を代わってもらうこともできません。
もちろんあなたが 他人の車を運転してあげることもできません。

自分の人生は、苦しみも楽しみもすべて自分自身が引き受けていかなければなりません。
誰にも代わってもらうことが、できないのです。
普通の車には 前進ギアとパーキング、そしてバックギアが装備されていますが、あなたの人生の車は、前進のみで バックギアはありません。あの時、こうすればよかったと思っても やり直しはききません。
その時 その時の「今」しか 生きられないのです。
また明日やればと言っても、今日をやり直すことはできないのです。今日 通った道は もう二度と通れないのです。ただ、やり直しはできなくても、「見直す」ことはできます。
二度とない 「今の景色」を楽しんで下さい。

調子よく走っているつもりでも、ガス欠やエンジントラブル、それに事故などに遭えば、直ちにその場で エンジン停止です。
布団の中で寝ている間もエンジンは、休むことなく、ずっと回っています。(アイドリング状態)
ところが、どうやら あなたの車には燃料計がついていないようです。
つまり、燃料が あとどのくらい残っているのか わかりません。
いつエンジンが停止するか わからないのです

まだ30年しか 走っていないから、あと50年は走れる…
とんでもありません。最初に燃料がタンクにどのくらい入っていたのかも 定かでありませんから、燃費から可能走行距離を推測することもできません。
普通の車には 燃料の残量が少なくなると警告灯が点きますが
あなたの車は、出会っている人とは、これが最後の出会いかもしれません。
もし、また会えたら、それはとても「有ることが難しい」…有難いことなのです。あなたの車には 警告灯も ないようです。

このようにいつ何時何が起こるかわからいのがあなたの車であります。

普通の車にはトラブルに遭った時には、安心の為に保険を掛けておられます。

あなたの車にも是非とも保険を掛けて頂きたいのです。

その保険とは「お念仏」なのであります。

法然上人のお歌に「露の身は ここかしこにて消えぬとも 心は同じ花のうてなぞ」

この世は無常でございます。人の命も朝露の如くはかないものであります。いつどこでどのようにして、この命が終わるかもわかりません。

しかし、お念仏を唱えていれば、必ずお浄土に生まれさせていただき、蓮のうてなの上で、再会することができるのであります。

阿弥陀様は極楽浄土という世界を作られ、私たちはお念仏を申したら、どのような者でもお慈悲により救いとって往生させていただくのです。

死んだらしまい終わりではない世界が用意されているのです。合掌

 

 

6月掲示伝道

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