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カテゴリー別アーカイブ: 日記

仏教講座

インバウンドの方々を対象にした「仏教講座」を12月26日に行いました。お寺の周辺は繁華街の難波、日本橋、黒門市場、新世界と観光地がたくさんあり、ホテルも最近増えてきました。インバウンドの方々が沢山歩いており、日本の仏教を体感して頂きたいと思い、この度は試験的に香港からの観光客2名を受け入れて、写経や念仏、礼拝をして頂きました。英語が苦手な私だけでは心もとないので、英会話ができる下寺町の若和尚に応援を頼みました。1時間ばかりの仏教講座でしたが、思った以上に反応がよかったので安心しました。仏教徒だったという事もあるでしょうが、インバウンドの方々に日本の仏教に関して親しみをもっていただけたらと。あとは私の英会話を鍛えるだけです。

 

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御身拭式(おみぬぐいしき)

12月25日午後1時より、総本山知恩院において、慶安3年(1650)より360年余り続く伝統行事、御身拭式が厳修されました。お念仏の声が響く中、元祖法然上人のご尊像を御門跡猊下が羽二重の布で拭い清めます。
大勢の僧侶と参拝者が法然上人御堂に集い、お念仏が唱和される中、儀式は厳粛かつ華麗に行われました。今年は暖かかったので、助かりました。自坊の掃除もまだ手付かずです。気合入れて頑張ります。

御身拭式

伝宗伝戒道場満行(でんしゅうでんかいどうじょう)

私が兼務している寺院のご子息が伝宗伝戒道場を満行し、浄土宗教師となりました。弟子になって3年、やっとスタートラインに立たせることができました。これからの道のりは自分の力で切り開いていくしかないのですが、師匠として見守りたいと思っております。。そしてお浄土から必ず先代住職(父親)も見守ってくれていると。 本人には自覚とそして眼には見えないお蔭さま、陰の部分をしっかりと心の眼で見ていただきたいなぁと、そんな教師(僧侶)になって頂ける事と思っております。

住職法話11月

住職の法話(求不得苦)

求不得苦(グフトクク)とは、求めても得る事ができない苦しみであります。自分の思い通りにならないのが、苦の本質であります。欲しいものがあれば、人を押しのけてでも手に入れたい、そんな欲求が私たちの心の奥底に潜んでいます。一度手に入れたものでも、満足せずにまた他のものを欲しがります。欲とは底なしなのです。欲望とは次から次へと変わっていきます。

喉の渇きを潤すために、ビールが飲みたいなぁと思い、一杯、二杯と飲んでいくうちに、もうビールでなく他の飲み物が欲しくなります。満足度が低下するのです。だからこそ、一杯目のビールが最も美味しいといわれます。

京都龍安寺のつくばいには「吾唯足知」文字が刻まれています。この意味は「われただ足るを知る」貪ることをしない。満足を知る人は、不平不満の心を起こさないのであります。

幸せの「はひふへほ」

はー半分でいい

ひー人並みでいい

ふー普通でいい

へー平凡でいい

ほーほどほどでいい

 

欲張りすぎない生き方を是非とも実践してまいりましょう。

竜安寺

十夜法要・百万遍数珠繰

12月2日(日)暖かい気候の中、本年最後の法要「十夜法要・百万遍数珠繰」を厳修いたしました。日常勤行を共にお唱えし、木魚を打ちながら念仏に励みました。1時間の有難い法話の後、双盤念仏による、百万遍数珠繰を行いました。その後は手作りの大根炊き・しめじご飯・お吸い物を召し上がっていただきました。

 

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浄土宗総本山知恩院

11月30日(金)浄土宗総本山知恩院にお参り致しました。法然上人の御廟(お墓)にて40分お念仏をお称えしました。午前9時、爽やかな秋晴れ、山内の紅葉も綺麗でした。この時期はライトアップしており、是非とも一度知恩院に足を運んで下さい。御影堂(ミエドウ)の工事も気になり、フェンスの隙間から覗いて写真を撮りました。落慶が待ち遠しいです。落慶法要は2020年4月13日~15日です。同年5月10日(日)は落慶記念団体参拝をする予定です。

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11月の掲示伝道

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寺塾 平成30年11月24日(日)

寺塾がスタート致しました。参加人数は23名 朝の挨拶から始まり、心地よい体操、桜座一家が演じる、説経節「マネキン情話」、お坊さんの説教、休憩を挟んで仏教的実践は木魚を打つでした。私は生憎、説教があり、始めてと終わりの数分しかお手伝いできませんでしたが、皆さん楽しんで頂いたと思います。まずは仏教を身近に感じて頂き、2回目、3回目と回を重ねるごとに、参加人数も増えていけばと・・・第2回下寺町淨國寺様にて1月26日(土)です。皆さん是非とも参加し下さい。第2回目はフルでお手伝い致します。IMG_2241

善男子善女人養成講座「下寺町・寺塾」

下寺町寺院五ヶ寺が集まり、「寺塾」を11月24日(土)に開講する運びとなりました。

現代では宗教の空洞化と共に宗教の個人化が進んでいます。私的探求の場として、また宗教と向きあえる機会を、「寺塾」を通して感じて頂ければとの思いで立ち上がりました。

「身近な仏教」を体現して頂くために、敷居は低く、幅広い世代の方が様々なプログラムを実践し、共に学び、体を動かし、心温まる講座を「たいけん・発見」して頂きます。私たちは、目に見えるものだけではなく、目に見えない多くのものに支えられていることに気付かなくなってしまったのではないでしょか。苦しみや迷い、悩みなど様々な葛藤の中を模索して生きています。お釈迦様のみ教えを通じて、物事をシンプルに考えるトレーニングの機会として皆様お誘いあわせのうえ、是非ともご参加下さい。

 

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住職法話10月

住職の法話(怨憎会苦)

怨憎会苦(オンゾウエク)とは恨んだり憎んだりしている相手とも会わなければならない苦しみであり、「愛別離苦」とは真逆であります。

私たちは人との付き合いを、好きか嫌いか、苦手か苦手でないのか、損か得かで判断しています。「嫌いな人がいるのではなく、嫌いだなぁと思う心が自分にある」私には苦手、嫌いな人であっても、他の人からは好かれている人もいます。そんな自分の嫌な心を見つめて少しでも克服できるようにしましょう。

テレビドラマでも色々な人が登場してこそ、興味が湧き、視聴率があがります。それと同様に世の中も、よき人も悪しき人も各々が芝居を演じていると思えば自分にとって嫌な人も、これはただただ演じているだけなんだぁと思えれば、人との付き合いも変わっていくのではないでしょうか。

「人の心とこんにゃくの裏表はようわからん」心には裏表があります。本当の自分はどんな心の持ち主か、こんにゃくの様にどちらが表か裏かわかりません。宗教とは自己を見つめて、どう進むべきか。み佛様のみ前、仏壇の前で手を合わせ、己を見つめてみてください。この忙しい時代にゆっくりと自分を見つめ直し、自分自身を知りましょう。