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11月掲示伝道

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欲望

法然上人のお言葉に

「貪(トン)というについて 喜足小欲(キソクショウヨク)の貪(トン)あり、

不喜足大欲(フキソクダイヨク)の貪(トン)あり。いま浄土宗に制(セイ)するところは、不喜足大欲の貪煩悩(トンボンノウ)なり。」

現代語訳―貪りということについては、つつましい貪りもあり、強欲な貪りもあり。いまこの浄土宗で禁じるのは、強欲な貪りの煩悩です。

人間は欲があるから生きていけます。意欲があるからこそ、それに向かって頑張っていけるのではないでしょうか。

すべては欲からはじまるといっても過言ではない。だから、欲はなくならないのであります。

運転をするとき、皆さんはまず、アクセルを踏むでしょう。人間も欲望を叶えるためにアクセルを持っています。目的地に向かって進めと頭で考えてアクセルを踏みます。つぎに、ハンドルさばきも必要になってきます。このハンドルも頭で考えて操作します。スピードが出すぎたり、赤信号になると減速して、ブレーキを踏みます。人間の欲望というエンジンにブレーキをかける、このブレーキが「心」であります。心がしっかりと整備されていなければ、ブレーキがかかりません。コントロールして、不喜足大欲の暴走をやめ、安全運転を心がけましょう。

法然上人は、喜足小欲の心で、お念仏を称えて生きていくことが大切であるとおっしゃっておられます。合掌

人間であること

人間は「ヒト」科に分類される生物であります。

「人」という字の成り立ちは、お互いが支え合ってできた漢字であると聞いたことはないでしょうか。

でもこれは全くの誤解であります。「人」という漢字は横向きに立っている人をかたどった象形文字であります。

「人間」とは人の間と書きますが、人と人の間には何があるのでしょうか?

空気?ただ空気だけではありません、そこには大切ものがあるのです。優しさや労り、慈しみ、思いやり、時には、瞋り、憎しみがあるでしょう。しかし、人間として生まれたならば、いがみ合うより拝み合いの精神でこの人間社会を過ごしていきたいものです。

相手を敬うことを常日頃から癖付けるには、お仏壇の前に座り、ひと時の時間、阿弥陀様と向き合って拝む心を養っていきたいものです。合掌

10月掲示伝道

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9月掲示伝道

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8月掲示伝道

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6月掲示伝道

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