4月14日(日)午後1時より法然上人御忌(ぎょき)法要・先代17回忌法要が厳修されました。御忌法要は7ヶ寺の寺院で輪番で執り行っており、7年に一度当番がまわってきます。
諷誦(ふじゅ・声高らかに節を付けて、法要の趣旨を唱え上げること。声高らかにあげることによって、そこに言霊が宿る。)という独特の節回しで唱え、緊張の中、導師を勤めることができました。
午後2時半から1時間、廣井一法上人のご法話の後、先代17回忌法要を僧俗一体となって「阿弥陀経」をお唱えいたしました。
法然上人は、 建暦 (けんりゃく) 2年(1212)1月25日、御歳80歳、京都・東山の吉水、現在の総本山知恩院の地でお亡くなりになられました。そのご命日に、上人のご 遺徳 を 偲 び、ご遺訓の『一枚起請文』を声高らかに拝読し、営まれる 法会 を 御忌会 (ぎょきえ) と言います。
もともとこの「 御忌 」という言葉は、天皇や皇后の 忌日 法会 のことでしたが、、大永4年(1524)、 後柏原 天皇が知恩院第25世 超誉存牛(ちょうよそんぎゅう) 上人に「 知恩院 は、浄土宗の根本道場であり、宗祖入滅の霊跡であるから、毎年7日間、ここで御忌を勤めよ」という「大永の御忌 鳳詔 (ほうしょう) 」を出したことから、以来、法然上人の忌日法要を特に「御忌」と呼ぶようになりました。
知恩院では古来、1月25日に御忌が勤められてきましたが、明治10年から4月に変更され、今日では1月25日のご命日法要に加え4月19日から25日まで全国から多くの参詣者を集め盛大な御忌を営んでいます。そして、ほかの大本山や全国の浄土宗寺院でも、これにならって春に行うところが多くなりました。